第一志望の香港大学MBAに合格した感想3つ

コロナ渦の影響で自分に投資できる時間が増え、MBAを志す方が増えていると聞きます。

今回は、最終的に第一志望である香港大学のフルタイムMBAに合格した感想を3つに纏めてみます。トップスクールについてはほぼ全て、必要に応じ在校生やアドミとコンタクトを取ってきたので、MBA留学受験を考えている方の参考となれば幸いです。

 

まず、なぜ私がMBA留学を志したかを一言で言えば、現状に強い不満があったからです。

14年間の実務経験を通して、日本のサラリーマンの実態を知り、もっと自由な生活を求めるようになりました。現在の仕事環境に満足していてそれ以上を求めないのであれば、高いコストを払って海外MBAに行こうとは思わないでしょう。

結果的にMBAを志してから合格するまで6年を費やしましたが、単調で長い努力を継続できたのも現状への強い不満があったからだと自信を持って言えます。

 

とにかく英語力

MBA受験には、大きくTOEIC/ IELTSといった英語の試験、GMAT/ GREといったネイティブでも困難な論理的思考力や分析力を試す試験、エッセー等のアプリケーション作成や面接とありますが、正直言って殆どの努力は英語力の強化につぎこまなければなりません。

私の場合、IELTSとGREで出願できるレベルになるのに2000時間程度を費やしました。帰国子女や海外駐在経験者で英語に自信のある方は数百時間で足りるかもしれませんが、国語が苦手な方には簡単な試験ではありません。欧米のトップスクールを目指すにあたっては、箸にも棒にも触れないレベルでした。

これがアジアになると合格者の平均スコアは下がりますが、授業についていく程度の語彙力や会話力は必要だと思います。TOEICでいえば、満点近く取れる実力は欲しいです。

受験ができる程度のスコアになれば、ほぼ合格できます。アプリケーションは楽しい作業ですし、良く考えている方であればそれほど時間もかかりません。

但し、スタンフォードやハーバード等世界のトップを目指す方は、スコアやアプリケーションが立派でも落とされまくるので例外です。

 

価値を決めるのは自分自身

MBAに受かってしまえば入学まで一息付けますが、将来に対する不安がなくなるわけではありません。

というのも私の場合、年齢はすでに37歳で第一子を授かったばかり、これから家族を養っていかなくてはいけない中、脱サラ・起業を前提に自費でのMBA留学を決意しました。

この不安を払拭できるかどうかは将来の成功にかかっていますが誰もそんなことはわかりません。自分を信じられるかどうかだけです。

巷ではMBAの費用対効果の議論が絶えませんが、自分への投資はマイホームを買うような浪費ではありません。

私の場合、今後の生活への不安はあるものの、より自由になれる道を目指してきましたし、MBAに行くことで将来100億円以上稼げるようになろう、という意気込みで留学を決意しました。

費用対効果といった議論があるのは、合理的に考えすぎか、或いは自分に自信がないせいではないでしょうか。行くべきかどうかで悩むより、早く行って経験した方が良いと思います。

 

目指す過程に意味がある

結局、MBA受験の殆どは英語の学習に長く単調な時間を過ごすことになるのですが、MBAを目指すという学習意欲や、努力を継続できる能力だけでも価値があると思います。

また、アプリケーション作成の過程は、就職活動にも似ていますが、自分の歩んできた人生を再度振り返ることになります。

自分はどんなことに興味を持てたか、楽しいと思えたかと過去を振り返ることで、将来何をしているのが幸せなのかが見えてきます。そうすると今やるべきことが少しずつクリアになり、なぜMBAに行く必要があってどんな学校がいいのかわかります。

トップスクールはどこに行っても学ぶことは同じと言われますが、学校のカラー(価値観)はそれぞれ異なるので、自分について深堀りしたあとに最適な学校を見つけて頂きたいと思います。

私の場合、一人ひとりの個性を最も尊重してくれる香港大学を選びました。具体的には、年齢やスコアに縛られず、面接を最重要視している点や、学びたいことをフレキシブルに選択しより得意なことを伸ばせるスタイルに共感しました。

 

HKU Main Campus Tour

 

さいごに

入学以降も実際に感じたことを都度アップデートしていきたいので宜しくお願いします。

入学までの期間は、MBAで学びたいことや卒業後にやりたいことをより具体的にイメージできるように本をたくさん読みたいと思います。

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