今年の春節は2月1日ということで、今週1週間は学校がお休みです。
候補生とお話しさせて頂く機会も増えてきましたが、推薦状はどのようにしたか、会社へはどのように説明したかなど聞かれることも多かったので、この機会に自分の経験を踏まえ整理しておきます。
特に香港を志望されている方は私と同じように30代半ばや後半の方が多いです。基本的には日本の社費制度も減少傾向にあり、自費で休職や退職される方が増えている印象です。
社費であれば色々と考える必要ないですが、自費だと段取りを間違えると職場関係がギクシャクしてしまいそうですよね。
誰にお願いするか
基本的には貴方の仕事っぷりを一番知っている直属の上司がベストです。ただし、基本的には2人分の推薦状が必要なのでもう一人は上司の上司や以前の上司、という選択になると思います。それがダメであれば、付き合いの長い職場の先輩や取引先の方でも良いです。
避けた方が良いのは、同僚や後輩、友人など、貴方の仕事っぷりを評価すべきでない人です。
私の場合は特殊で、当時鉄鋼メーカーへ出向していましたので出向先の上司が推薦状を書ける立場にありませんでした。結果的に出向先には断られてしまったのですが、休職制度のない出向元に退職前提で推薦状を書いてもらうこともできませんでした。
さて困ったと、MBAラウンジの川尻さんへ相談。
取引先や習い事の先生などいませんか、とのことで1人は大学時代からの知り合いで取引先でもある人、1人は浜松時代にお世話になった柔術のインストラクターにお願いしました。
結果的に大学から詳細を聞かれることもありませんでした。寧ろ大学は職場以外でどういう人なのか、にも興味があるので、職場とプライベートのお付き合いからそれぞれ選べたのはアピールできる幅も広がって良かったと思っています。
ただし、全ての大学がそれでOKではないと思いますし、大学によっては細かくルールが決まっていますので、よく大学やアドバイザーの方とご相談されることをお勧めします。
何をお願いするか
お願いする人が決まったら具体的に何をしてほしいか説明しなくてはいけませんが、全ての推薦者が英語での推薦状を書くのが得意なわけではありません。それほど簡単に書けるものでもないので、個人的にはドラフトを自分で作成し推薦者に説明するのがマナーではないかと思っています。
大学側はドラフトを本人が書いたと思っていないかもしれませんが、明確に禁止されていなければドラフト作成を進めてしまいましょう。ドラフトを自分が書いたところで、推薦者はドラフトの内容に違和感がないことを確認した上で提出するので、モラル的にも問題ないと思っています。
お願いする中身ですが、詳しくはアドバイザーの方と何度も修正を加えて完成させて頂くことになりますが、基本的には、自身の強みが何でそれを組織の中でどう発揮してきたのか、というエピソードをいくつか持ってくとドラフト作成の難易度が下がります。
嘘はダメですが、誇張ならありです。結局、文章でしか伝えることができませんので、できるだけインパクトのある動詞や表現を使うことでアドミッションに強い印象を残すことができます。
どうやってお願いするか
お願いするときに、お願いされる側もできるだけ気持ちよくできる配慮が必要です。
誰しも面倒臭いことはやりたくないわけで、協力するとどんな良いことがあるのか上手く説明する必要があります。
例えば、「お忙しいと思いますので、ドラフトは私が作成してみました。内容について説明させて頂くお時間頂けませんでしょうか。」と言えば面倒臭くないならOKとなりますし、「MBA留学は人生で成し遂げたいことの一つで遂にここまでこれました。将来必ず今以上の貢献をしていきますのでご協力頂けませんでしょうか。」と言えば、よほど嫌われていない限り人の夢を応援しない人なんかいないわけです。
私は退職前提だったので、そもそも断られてしまいましたが、、
但し、退職については、退職5ヶ月前にお願いしたことと、大きな課題も残さず引き継ぎも順調にいったので、比較的円満だったと思っています。
さいごに
折角一世一代のお願いをするので、気持ちよく門出をお祝いされたいものですよね。推薦状をお願いできる時点でもうゴールは目前です。ラストスパート頑張ってください!